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別荘なら平屋がおすすめ・家族と自然なコミュニケーションが生まれる家

平屋は、一階部分のみでできている家のこと。一階建てや平屋建てとも言います。
平屋は部屋と部屋の距離が近く、家族とのコミュニケーションが自然と増えます。

しかし、平屋で家族全員が過ごせる家を建てようと思うと、かなりの広さの土地が必要に。
特に、土地の単価が高い都心ではより費用がかかりますし、周りに高い建物の多い場所では、プライバシーの問題や日当たりの問題も出てきます。

そこでおすすめするのが、別荘や平屋建てに平屋を選択するということです。
この記事では、平屋のメリットとデメリットを紹介した上で、別荘に平屋がおすすめの理由をまとめています。

この記事は、株式会社ムービング・アーキ一級建築士事務所が、セカンドハウスや別荘を検討している方に向けて情報をお伝えしているものです。

セカンドハウスを検討されている方へ

相模原のセカンドハウス・MOKKEJA(モッケヤ)では見学を受け付けています。お気軽にお問合せください。

人気が高まる平屋建て

こちらのグラフは、住居用建物と平屋の着工数の推移を示したものです。

国土交通省の建築着工統計調査からデータを抽出しています。

赤いグラフが住居用建物全体の着工数、青いグラフが、そのうちの平屋の着工数です。

住居用建物の着工戸数は、2013年には約97万5000棟ありましたが、2024年には約78万6000棟と減っています。
それにも関わらず、平屋の着工戸数は2013年に約36000棟、2024年には約61000棟と、10年で2倍近くに。

これは、平屋の人気が高まっていることを示しています。

平屋建てのメリット

人気が高まっている平屋建てですが、そのメリットは何でしょうか。
4つのポイントにまとめてご紹介します。

バリアフリー化しやすく、動線がシンプル

平屋は1階しかありませんので、寝室やリビング、ダイニング、浴室、トイレなど階段を使わずに移動できます。動線がシンプルで、バリアフリー化しやすいのです。

バリアフリーというと、高齢の方や障がいがある方のためのものと思われがちですが、平面での移動は、子供から大人まで、全ての人にとって楽なもの。

2階の寝室のシーツを1階の洗濯場に運んで、洗い終わったら2階のベランダに干しに行って、というような移動をしなくて済み、効率的に動ける間取りにすることができます。

家族とコミュニケーションをとりやすい

一つの階に部屋が配置されるので、自然とコミュニケーションも生まれやすくなります。

階段をつけなくていい分、間取りの自由度も高いです。例えば各部屋へ行くときリビングを通るような設計にすれば、さらに家族と顔を合わせることが増えるでしょう。

家族との会話を楽しめる空間づくりに、平屋はおすすめです。

柱を減らして開放的な空間を作れる

地震の多い日本では、耐震性を高めるために2階以上の建物ではどうしても柱の数が多くなります。柱が多いと、間取りもその分制限されます。平屋なら2階部分を支える必要がないためその分柱を少なく、自由に設計できるのです。

仕切りを少なくして一部屋を大きくしたり、窓を大きくとってウッドデッキと繋ぎ庭と部屋が一体になるような設計にしたり。耐震性を確保しつつ、自由に、開放的な空間を作れるのが平屋の魅力です。

メンテナンス費や光熱費を抑えられる可能性がある

家を建てた後も、定期的にメンテナンス費用がかかります。高い場所の外壁、屋根の塗装や修理をすると、足場を組む必要があり、その分費用がかさみます。

さらに、平屋は冷暖房効率もよくなります。
例えば2階建てで解放感ある間取りにするためリビング階段や吹き抜けをつくると、暖かい空気が2階に逃げてしまいます。
平屋なら、ワンフロアで完結するので、広さを感じる間取りでありながら、効率的に部屋の温度を管理できるのです。

平屋は、メンテナンス費用や光熱費など、ランニングコストを抑えられます。

平屋建てのデメリット

人気が高まり、メリットも多い平屋建て、しかしデメリットもあります。
自分の大事にしたいポイントと比較して、家づくりの選択に役立ててください。

広い土地が必要になる

同じ目的・用途で家を建てる場合、平屋は2階建てより広い土地が必要になるのがデメリットの一つです。
同じ面積に家を建てると、平屋は2階建ての建物に比べて床面積が½に。

そうなると基礎が大きくなる分建築費や固定資産税も高くなるので、土地代に加え、建築費+ランニングコストも高くなります。固定資産税は一般的に木造の方がコンクリート造よりも安くなるので、設計によってコストを押さえることも可能です。

プライバシーや防犯に配慮が必要

平屋は解放感のあるつくりにしやすい魅力がある一方で、プライバシーや防犯に配慮が必要です。

1階だけの平屋は、外からの視線が気になりやすくなります。
さらに住宅への窃盗犯罪の侵入経路は窓からが多く、1階の面積が広い分、侵入しやすい窓も多くなる平屋は防犯に配慮が必要です。
プライバシーを確保するために塀で囲ってしまうと、平屋の良さである開放感が損なわれてしまう上、死角も増えて防犯上のリスクが高まります。

柵や生垣を設置する場合は、高さは低めに、隙間を開けて、周囲から敷地内の様子がうっすら見えるようなものが理想です。
さらに侵入しにくくなるように、防犯ガラスを用いたり二重鍵にするといいでしょう。

水害に注意

平屋は垂直避難ができないため、水害に弱いというデメリットがあります。

対策としては、基礎を高くして浸水しにくいようにする、ハザードマップを見て土地選びをし、そもそも水害にあいにくい場所を選ぶなどの工夫が必要です。

日当たりが悪くなることも

周りに高い建物が多い場所の中に平屋を建てると、周りの建物に日差しを遮られて、日当たりが悪くなってしまうこともあります。建てたときには周りに何もなかったけれど、後から近くに家やマンションが建つ、という可能性も。

対策として、南側を隣家と離して建築する(南側に庭をつくるなど)、中庭がある設計にして、中庭に面した窓から光を取り入れられるようにする、天窓をつける、といったことが挙げられます。

広い敷地を確保できて、周りに高い建物が建てられる可能性の低い田舎、都心から離れた場所を選ぶのも一つの手です。

別荘・セカンドハウスこそ、平屋という贅沢

ここまで平屋のメリットとデメリットを紹介してきました。

開放感があり、動線がコンパクトで家族とのコミュニケーションも生まれやすい平屋。
しかし広い土地が必要になることや、プライバシー、防犯、災害対策などのデメリットもあります。

そこで提案するのが、別荘やセカンドハウスに平屋を選択することです。

別荘やセカンドハウスは、非日常を楽しむ空間。
必要な機能だけを備えたコンパクトな設計にできます。

常に人との距離が近い空間にい続けると、時にそれがストレスになることがあるかもしれません。しかし、週末だけ、特定の期間だけ使う場所なら、その良さがより生きるのではないでしょうか。

広い土地があるので、周りに高い建物が建つ可能性が低く、十分な日当たりで気持ちのいい家

小さな平屋のセカンドハウス、MOKKEJA

MOKKEJA(モッケヤ)は、都心から1.5時間の自然豊かな場所、相模原にあるセカンドハウスのモデルルームです。

モデルルームと言っていますが、設計者自ら、そこで暮らしています。

一級建築士であり設計事務所の社長である李が、理想のセカンドハウスを設計し、自らそこで二拠点生活をしながら、デュアルライフの可能性を探っています。

実際の生活があるからこそ、見学に来て下さる方には、「実際の暮らしぶりが分かってよかった」「具体的なイメージができた」とおっしゃっていただけます。

随時見学を受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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