建築家の李です。
冬が明ける直前の宮ヶ瀬。静かな湖畔に架かる吊り橋を眺めていると、その見事な「力の分散」に設計にたずさわるものとしての思考が巡ります。
吊り橋の主役は、自重や風の力をしなやかに受け止めるメインケーブル。
その引張力を垂直方向の圧縮力へと変換する主塔。
そして、全てを地中へと逃がす巨大なアンカレッジ。
この合理的な力の伝達があるからこそ、重厚な補剛桁も空中に浮いているかのような軽やかさを保てるのです。
ここにあるのは、飾るためのデザインではなく、機能を突き詰めた末に辿り着いた必然の姿。
その無駄を削ぎ落とした先に現れる凛とした機能美は、私たちが建築において理想とする究極の造形です。
ふと足元に目を向けると、ちょうど通路の板が張り替えられたばかりで、歩くたびに芳醇な木の香りがふわりと立ち上がりました。強固な構造がもたらす安心感と、有機的な素材が与えてくれる安らぎ。
そのコントラストが、この場所をただの建造物ではなく、心地よい「居場所」に変えています。
この「力の分散」と「素材の調和」は、私たちが理想とする2拠点生活のあり方そのものです。
日々の負荷を一箇所で抱え込まず、都心と自然に分散させる。
住まいの本物の素材を通して、暮らしの中で五感を癒やす。
3月、4月には、私たちが手がけるミニマル別荘の体験会も計画しています。
春の澄んだ空気と木の香りに包まれながら、新しい暮らしのバランスを想像してみませんか。
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一級建築士 李 孝哲










