2018.03.21

全室、間取りもインテリアも違うアパート

集合住宅、特にアパートやマンションは、
同じ間取りというのが、まあ基本です。
でも、それだとツマラナイと思いません?

そんな想いから設計のアイデアを思いついたのが
東海大学の真ん前の学生向けアパート。
部屋ごとに、そこに住まう人を想定して設計したので、
ひとつとして同じ間取りはありません。
そして、それに合わせてインテリアも変えました。
想像するだけで、ちょっと楽しくないですか?

たとえば、「男の子が気ままに暮らせる」を
コンセプトにしたのが、この写真の部屋。

すっきりとシンプルに。
部屋を広く使えるよう、オープンな空間にしました。
クローゼットもハンガーを通しただけでドアをあえて付けず、
オープンで見せる収納に。
壁の色は白、インテリアは木目と白と、こちらもシンプルに。
住む人が暮らしやすくアレンジできる余白を大事にした
スタイリッシュな部屋です。

この他にも、「大人しい女の子」が住むことを想定した部屋は
2階の南側に。
陽当りがよく、ずっと部屋にいたくなるような
心地よさを目指しました。
壁も女の子らしい色合いを選び、窓際にはカウンターテーブル。
花や小物を飾ってもいいし、椅子をおいて読書スペースにしたり。

そんな風に、実際にそこに暮らす学生たちの日々を思い描きながら、
ひと部屋ひと部屋に工夫をこらしました。
なので、ちょっと思い入れのあるアパートなんです。

あの部屋に、実際はどんな学生が住んでいるのかな。
どんな風に暮らしているのかな。
部屋を気に入ってくれたかな。
ついつい、そんなことを考えては、
ちょっとニンマリしてしまう僕なのでした。

こちらが竣工後の写真になります。
ぜひ、こちらもご覧になってください。
https://kodawarism.moving-archi.com/gallery/il-mio-spazio

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