BuildingMay.2024
Building
SETAGAYA
Oct.2021
敷地は小田急線の梅ヶ丘駅から徒歩9分、世田谷代田駅から徒歩10分の住宅街の一角にあり、周辺は低層の一戸建てが中心のエリア。緑が多く、車の往来も少なく、都心にほど近いとは思えぬほど静かで良好な環境です。この地にふさわしいマンションとは、できるだけ長大なボリュームを感じさせず、かつ建物と樹木が相まって適切なリズムを奏でるような建築ではないかと考えました。
そこで、まず3階建ての建物のファサードを戸建て中心の街並みに溶け込むように分節することで、大きな壁が立ちはだかる圧迫感を軽減しました。また、濃淡がわずかに異なるタイルをランダムに貼ったり、落ち着いた色調のアルミ材を組み合わせたりと、明るさと清潔感を兼ね備えた外壁の素材を選ぶことによって、樹木や街並みとの調和を目指しました。