暦の上ではもう春ですが、寒暖差の大きい時期ですね。
MOKKEJAでは、まだ薪ストーブが活躍してくれています。
今日は少し時間をとって、久しぶりに本格的な掃除をすることにしました。
どうしても後回しにしてしまいがちな灰の掃除。 でも、ストーブを快適に使うためには欠かせない作業です。
構造を知る面白さ
薪ストーブの心臓部であるロストル(火格子)の仕組みには、合理性が詰まっています。
なぜ、この板はピアノの鍵盤のように動くのか。 気になって調べてみると、そこには明確な理由がありました。
一つは、アッシュゲートとしての役割。 単なる穴だと灰が詰まりやすいのですが、板を上げ下げしたり回転させたりして隙間の広さを変えることで、大きな燃えかすを砕きながらスムーズに下へ落とせるようになっています。
もう一つは、空気の通り道の確保。 灰がびっしり溜まると下からの空気が遮断され、火が弱くなってしまいます。板を動かして隙間を作ることで、空気のルートを強制的に作り、火力を復活させる仕組みです。
集中する心地よさ
ブラシで煤を払い、ロストルを動かして溜まった灰を落としていく。 最初は「よし、やるか」と腰を上げた作業でしたが、手を動かし始めると、いつの間にか無心になっていました。

パウダー状の灰が落ちる感覚、金属が噛み合う音。 余計なことを考えず、ただ目の前のストーブを掃除することだけに集中する。 気づけば、ゾーンに入っているような感覚です。
綺麗になっていく過程が目に見えて、気持ちもすっきりとしていくのがわかります。
磨き上げた窓の向こうに
灰を落としたストーブに火を入れると、 パチパチとはぜる音とともに、勢いよく、そして鮮やかに炎が立ち上がります。
クリアになったガラス越しに眺める炎は、手入れをする前よりもずっと美しく感じます。 すっきりとしたストーブの前で、揺らめく火を見つめながら過ごす時間は、何物にも代えがたい贅沢なひとときです。
手を入れることで、道具との距離がまた少し縮まったような気がします。
生活は、こうした小さな手仕事の積み重ねで、より豊かになっていくのかもしれません。




